昨年、30代後半になって久しぶりにバンドを組んだ。
メンバーは、大学時代の軽音仲間2人と、その友人2人と、私の計5人編成。
今年の春に初めて小さなクラブでの演奏を控えている。
そのリハーサルを月1ペースで昨年から続けているのだが、またボーカルとドラマーがケンカした。
40前後のいいおっさんバンドなのだが、情熱だけは若い。異常に若い。
些細な音のピッチのズレが許せないボーカル。
大まかに叩いて多少の演奏ミスは気にしないドラム。
対照的ともいえる2人は何かとぶつかることが多い。
その狭間で、残りの3人が「まあまあ」と仲を取り持ちながら練習を続行するというパターンが続いている。
先週の練習では、ボーカルだけでなくドラムの方もキレてしまって、練習どころではなかった。
手が出ることはないものの、お互いに無言となり、「今日の練習は止め」と言わんばかりに二人とも勝手に早々と帰っていった。
先が思いやられるが、音1つでここまで熱くなれる場にいられることは単純に楽しい。
2人のやりとりも、価値観は違えどそれぞれの音楽観に根差したスタンス。
熱くなりすぎず、でもこの熱さを上手い方向に持っていければと思う。